内海代表にインタビュー

リサイクルの歴史

Qはじめにポリエステルリサイクルの歴史を教えていただけますか?
Aまず、リサイクル六法というものがあります。法的にリサイクルの対象となるのは6品目あります。
最初に容器包装リサイクル法というものが平成9年から施行されたんです。今で11年目になりますね。
初年度の回収は2万トンぐらいしか集まらなかったんです。今年はおそらく推定で46~48万トン。
Q10倍以上ですね。
Aはい。それで内訳は市町村などの自治体回収が約30万トン。あとは事業系と呼ばれるのが16~18万トン。
Q事業系っていうのは何ですか?
Aこれは、例えば生協さんが回収したもの、スーパーさんが回収したもの、それからあとは、事業会社の工場での廃材や、返品されたもの、自動販売機の横の回収箱ですね。
そして46万トン回収できるようになりました。ただ、国内で消費されているのが推定で20万トン。それ以外の約28万トンが国外、まぁ中国へ出てるんです。
中国も直接輸入する場合もあれば、間接的に輸入する場合もある。その辺がややこしいなとは思うんだけど、最終の消費先はほぼ中国ですね。

Q私が小さい頃には、あまりペットボトルを見なかったんですが、いつの間にか増えてきました。
どういう過程があったのか教えていただけますか?
Aペットボトルに代わったのは、醤油が一番最初なんです。
Q醤油ですか。
Aはい。その次が2リットルの大型の飲料ボトル。
確か平成7年か8年ぐらいに、飲料メーカーはみんな小型のボトルを作りたかったんです。
輸入の小型のボトルが入ってきますから。
Q飲料メーカーの人はなぜペットボトルを使いたかったんですか?
Aまぁ、目新しさがあったんじゃないですか。透明だし。あと、フタがついてますから便利ですしね。

 

ウツミの歴史

Qウツミのはじまりは?
A僕が独立したのが、平成5年です。まぁ4年間はポリエステルのブローカーとして立ち上がったんです。
Qこのときはリサイクルの法律ができてないので、リサイクル品というわけではなかったんですか?
Aいや、リサイクル品ですね。ペットボトルではないですけど、当時は自然発生的にできた、工場の廃材などをメインにしたリサイクル品のブローカーがあったんです。
Q平成9年に工場をたててメーカとしてスタートされてますが、当時はこれからポリエステルリサイクルの需要は高まっていくだろうという予測はあったんですか?
Aそう思ったけどね、あんまり理由はない…。
Qなぜ内海社長はポリエステルリサイクルを選ばれたのか教えていただけますか。

Aまず、第一にわかりやすい。ペットボトルは誰が見てもペットボトルだというのがわかる。
わかりやすさっていうのは、結局回収する物の品質が安定しますから。
二つ目は、添加剤がないということ。他の樹脂に比べて安全をうたえる。
それに用途も広いので、他の樹脂で作っているものに取って代わることができると思います。
実は昔商社マンの時には塩化ビニルを取り扱っていたんです、それがある時ポリエステルをやってみると
添加物がなく、なかなか面白い性質を持っている。いいじゃないかと思ったわけです。
あと最後に、リサイクルで本来ゴミになるものが資源となる。資源が少ない日本で、ふと見てみたらゴミ箱に資源が沢山落ちてる。これをなんとかしようと思ったのも、まぁ、理由の一つだね。
Qうまく平成9年に法律ができたことも一因ですか?
Aいや、その時は法律が施行されたんであって、前から法律ができてることは知ってたけどね。
Qそれで、法律の施行に合わせて工場を建てられてんですか?
Aんー。そんなかっこいいもんじゃなくて、そのー、平成9年にマメプラントはじめたんですが…。その1年前に単なる粉砕機とか再生業者だったらだれでもやるものを買って、メーカーのまねごとをしてたんです。
そのあとに平成9年にボトルの洗浄できる機械を入れて、赤ちゃん状態で工場をスタートしたんです。
Q当時で何社ぐらいあったんですか?
A当時で、30社ぐらいですね。

当社の特徴

Q今のウツミの業界の立ち位置はどういう位置づけなんですか?
Aうちの一貫生産というのは、まだ真似されていない。
Qそれはもうウツミだけなんですか?
Aそう。まぁ、なぜウツミだけなのかというとわからないけども…。リサイクル業といっても実態は産廃業に近い。廃水を扱わないといけない。それに成型品の真空成型、あれはどちらかというと職人的な仕事になってくる。
それぞれの部分が結構違うんです。文化が違う。ノウハウも違う。
Qパッケージ業界と産廃業界ですか?
Aシートとパッケージがくっつくことはありますね。だけど、フレークを作ってシートを作るっていうところはない。
うーん。たぶんメーカーの人は専門のメーカーになろうと思うんだろうけど、僕はもともと商社出身だからかもしれないね。だいたい産業の流れを全体から見るという癖があるのよ、商社マンというのは。
Q一貫生産だと、コストも安くなる。
Aそうコストも安くなるけど、効率も良くなる。ただマイナスの部分もある。一つの工程が止まってしまったら全体が動かなくなってしまいますからね。
Aもともとうちは内海企画という名前の会社だったのもあるけど、プレゼンテーションをしていきたいね。特に流通業界に対してもっともっと提案していかないといけない。
うちの業態は明らかに流通業界にメリットがあるからね。